助佐ェ門 FEY-001 2008.10.08 Released
三味線じょんから 竹山の汀へ

2008年10月、
前作「CHIKUZAN」から八年、待望の新作アルバムを発表。
二代目竹山襲名から三作めとなるこのアルバムは、師である初代の没後十年という私にとっては大きな節目の年に発表することとなりました。
ここに収録した津軽の民謡に、内弟子にはいってから亡くなるまでの二十五年間、研さんを積ませていただいた初代への感謝と、現在の私、二代目竹山の音色をみなさまに聴いていただきたいとの想いをこめました。
高橋竹山
収録曲
1. 津軽じょんから節 旧節
2. 三味線よされ *
3. 十三の砂山
4. ホーハイ節
5. 津軽あいや節
6. 津軽山唄
7. 新じょんから変奏曲 *
8. 謙良節
9. 木挽唄
10. 中じょんから節 *
11. 弥三郎節
12. 鯵ヶ沢甚句
13. 三味線じょんから *
扉のことば
* 舞踊家 の 田中 泯さんが寄せてくださいました。
うたも楽器も、からだあってのこと。
からだの中には、風景も想い出も勇気も失望も
しっかりとしまわれています。
竹山さんの「場所」には、
私たちのからだが
一人でかかえるのには
大きすぎる、小さすぎる、
ということを気付かせてくれる
空気が浮かんでいるのです。
邦楽ジャーナル 2008年11月01日発行 " CD & DVD / BOOK Review " から
渡部晋也(わたべ・しんや)さん
主に舞台の写真を撮り、音楽を紹介することを仕事にしている。そこに「歌」が感じられるかどうかが最近気になるポイント。根っからの東京人。
しばらく活動の様子を聞かなかった二代目高橋竹山。8年ぶりのアルバムは師・初代竹山の没後10年という節目にリリースされた。全13曲は三味線独奏が4曲に弾き語り5曲。そして初代の尺八の伴奏で歌っていた故、没後は無伴奏で歌っているという「竹もの」が4曲。どれも初代との想い出が詰まった曲であることが、本人による解説で知ることができる。
不思議なことに、かつて津軽三味線に興味を示したきっかけだったエキゾチシズムを、このアルバムでは感じなかった。しかしそれは感動がなかったわけではない。ものすごく穏やかな安心感と、きっと日本の旋律に反応する郷愁とが心を包み込んでいた。竹山のうたと三味線は、決してやかましくなく、もちろん煽動するでもなく。それでいながら確実に聴き手の意識を取り込んでいる気がする。
津軽三味線人気の高まり、が噂されてずいぶん経ち、何人もの奏者を聴いてきたつもりだが、これだけ自然体で、傍に置いておきたい音色に出会ったのは初めてだ。
